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マカデミアナッツ&オイルレシピ

マカデミアナッツのできるまで

マカデミアナッツってどんなもの?
マカデミアナッツの栄養価と健康作用

マカデミアナッツは、その芳醇で、ノーブルな旨味によって世界のグルメナッツとして親しまれ、ナッツの王様(King of Nuts)と呼ばれるようになりました。このマカデミアナッツがどのように生産されるか紹介します。

Part1

マカデミアってどんな樹木?

マカデミアの木は、亜熱帯性のヤマモガシ科マカデミア属の常緑樹で、15mくらいの高さにまで育ちます。雨期と乾期が交互に訪れる気候でよく生育し、20~25℃が成長に最適な気温です。やせた土壌でもよく育ちますが、強い風が苦手。これは主根がなく、短い側根が房状に密集した根の構造(プロテオイド根)をしているため。土壌の栄養素を吸収する力が非常に強い反面、強風に弱いのです。

植付けから成木に育つまでの期間は、約12~15年。1本の成木から、殻付きで20kg前後のナッツが収穫できます。葉は濃緑色で、長さ10~25cmの長だ円形をしています。花は穂状で、20cmぐらいの房が垂れ下がります。ひとつの穂には花が200以上ついており、それぞれの花は直径2.5cm。穂の上の方から花が咲き始め、一番下の花が咲くまでは最長1週間かかります。

花の色は品種によって違い、すべすべの殻をもつMacadamia integrifoliaではクリーミーホワイトの花が、デコボコの殻をもつMacadamia tetraphyllaではピンク色の花が咲きます。

Part2

日光をたっぷり浴びて、おいしいナッツに

花が咲いて受粉したあと、実をつけるのはそのわずか1%。開花の5~8週間後、ナッツが豆粒大になったとき、かなりの落果が生じるのです。

開花から実が成熟するまで、約30週間かかります。最初の4~7週で実は急激に成長し、14~17週には殻の硬化が起こります。その後の3ヶ月間でナッツは糖分とデンプンを油に転換して成熟します。この時期は、マカデミアナッツの最終的な品質を決定づける大切な期間。日照が十分あり、気温が暖かいと、高品質なナッツができます。

マカデミアの実は3層構造。緑色の外皮の内側に茶色の硬い木質の殻(シェル)があり、その中におなじみの乳白色のマカデミアナッツが詰まっています。

Part3

マカデミアナッツが私たちの口に届くまで

ナッツは毎年、オーストラリアなど南半球では3月~9月に、ハワイなど北半球では9月~翌2月に地面に落下し、収穫されます。収穫されたマカデミアナッツは「ハスク」と呼ばれる緑色の外皮に包まれています。この外皮を機械で取り除く作業(デハスキング)は、24時間以内に行われます。さもないと、落下して間もなく水分の多いナッツに熱が蓄積して、品質が低下してしまうのです。

次に、外皮を取り除いたナッツを乾燥させます。マカデミアナッツの落下時の水分量はおよそ20~30%ですが、農園では10~15%以下にまで空気乾燥させ、加工業者に販売されます。加工工場ではさらに10日間前後徐々に熱を加えて水分量を2%以下まで落とします。乾燥させることで殻の中で実(カーネル)が縮んで殻から離れるので、大切な実を傷つけることなく、殻を割ることができるのです。

殻から取り出した実はサイズ別に選別され、そのまま、あるいは細かくカットした後、オーブンかオイルでロースト加工をします。そのままおつまみとして食べるものは、さらに塩で味つけされます。こうした工程を経て、おなじみのマカデミアナッツができるのです。

このほか、ナッツを搾って作られるマカデミアオイルやナッツをつぶしてペースト状に加工した商品もあります。これらの商品は「業務用商品」「商品一覧&ショップ」のページで紹介していますので、ご覧ください。